3Dプリンターに欠かせないもの、フィラメント。
フィラメントとは、作りたい物のデータを形にしている材料のことです。
コピー機でいうとインクのようなもの。
インクがないとコピーできないのと同じで、
フィラメントがないと3Dプリンターは使えません。
3Dプリンター初心者の夫は、PLA素材のフィラメントを使っています。

どのフィラメントを選べばいいんだろ?
PLA素材ってなんだ?
作った物の質感は実際どんな感じかな?
こんなお悩みが解決できたらと思います(^-^
PLA素材
フィラメントにはいろいろな種類がありますが、
ここでは夫が使っているPLA素材についてご説明します。
PLA素材とは
PLAとは、「ポリ乳酸(Poly Lactic Acid)」のことです。
ポリ乳酸とは、再生可能資源で作られた微生物の力で分解できる生分解性バイオマスプラスチックのことです。
環境にとっても優しいプラスチックですね。
ちなみに「ポリ」とは、「多くの」という意味。
ポリ乳酸→多くの乳酸
言葉通り、多くの乳酸が繋がってできています。
ジャガイモやトウモロコシなど自然由来のものを原料にしており、人体への安全性が高いので、
医療用の縫合糸や使い捨てスプーンなどにも使われています。
意外と身近なものなので、知らないうちに使っているかもしれません。
長所
180°~230°という比較的低い温度で溶けるので、多くの3Dプリンターで使えます。
冷えによって起こるゆがみがあまりありません。
さらに、表面が固くて丈夫なので、大きなものを作ることもできます。
出力中(フィラメントを溶かして何かを作っているとき)に嫌な臭いもしません。
PLA素材以外だと、樹脂を溶かしたときの独特な臭いがするものもあるようです。
短所
高温に弱いので、
温度が高くなる場所に置いておくと、作った物が溶けてしまう可能性があります。
表面が固いので、やすりをかける等作ったものを再加工することは難しいです。
色を塗ることも不向きです。
選んだ理由
夫が使っているフィラメントはこちら

クリアリティ
CR-PLAマット 1.75mm
マットブラック
Amazonで購入しています。
購入時は2,580円でした。
艶消しが好きなので、
マットブラックを選びました。
夫がPLA素材を選んだのは、扱いやすいということと、作ったものを再加工する予定がないからです。
PLA素材は色の種類ががくさんあるので、
「再加工はしないけどいろんな色がほしいな・・・」
という方にもおすすめです。
クリアリティのフィラメントにした理由は、万が一トラブルが起きた時のためです。
3Dプリンターは、
クリアリティの Ender-3 S1 Pro を使っています。
クリアリティでは、違うメーカーのフィラメントを使ってもし故障してしまったら、
修理保障の対象外になってしまいます。
メーカーを気にしなければ、
互換性のあるフィラメントはたくさんあり、もっと安いものがいっぱいありました。
せっかく購入した3Dプリンターですから、
何かトラブルが起きたときはしっかり保証を使って、
メーカーさんに直してもらって、大切に使いたいです(^-^
実際に作ったもの
クリアリティ CR-PLAマット 1.75mm マットブラック
このフィラメントで作ったものはこちらです。
艶消しが好みの夫は嬉しそう(^-^;
カッコよく仕上がっています。


3Dプリンターが届いて初めて作ったものは、
うさぎちゃんです。
このフィラメントは
Ender-3 S1 Pro にお試しで入っていました。
きれいな白で、光沢があります。

こちらは
うさぎと同じフィラメントで作ったもの。
水槽のライトスタンドの繋ぎ部品です。
白、といっても種類がたくさんありますね。
購入するときに「ホワイト」と表記されていても、価格やメーカーによって色が違うようです。
青みがかった白、黄みがかった白、
どの白がいいかは好みによるので、
ネットやYouTubeでよく調べて購入したほうがいいですよ。

まとめ
3Dプリンター初心者の方は、フィラメント選びでも迷うと思います。
「購入した3Dプリンターの出力温度に対応したもの」
これは絶対のポイントです。
自分が作りたいものをイメージして、素材や色を決めていくといいでしょう(^-^
万が一のトラブルにも対応してくれるよう、修理保証に合った選び方もおすすめです。