TikTokで注目を集めていた「なな」の名前が、まさかのかたちでネット上をにぎわせています。
サブスク関連の“流出動画”をめぐって、ファンやネットユーザーの間ではさまざまなうわさが飛び交い、信ぴょう性をめぐる議論もヒートアップ中。
いったい、なにが起きたのでしょうか?
ほんとうに“本物”と言えるのでしょうか?
表に出ている情報の裏には、SNS時代ならではの危うさが見えかくれしています。
騒動の流れから、リスクや背景まで、今一度ていねいに見ていきましょう!

なにが起こったんだろう
くわしく教えて!

TikTokななの動画流出の経緯は?
2025年10月15日
TikTokで人気のインフルエンサー「なな(ななにー)」に関する動画流出のうわさがネット上で広まりました。
最初に注目されたのは、「ななにー流出」や「無料」「動画」といったキーワード。

これがX(旧Twitter)で急上昇ワードとなり、そこから5chやTikTokのコメント欄でも話題になっていったのです。
そんなななにーが突如として“流出動画”の渦中に――。
X上に出回ったのは、サムネイル画像と短いプレビュー映像。
それを見た一部のユーザーが「顔も声も本人と一致してる」と騒ぎ始めました。
反対に、「これはAIのフェイクでは?」「ディープフェイクじゃないの?」と冷静な声もあり、ネットは真っ二つに分かれた状態です。
ななにー本人は、XやTikTokで直接この騒動についてふれていません。
@nana101313 少しでも応援してくれてるファン悲しい思いにさせたくないし安心させたいのでTiktok続けさせてください#fyp ♬ original sound – Coolio
少しでも応援してくれてるファン悲しい思いにさせたくないし安心させたいのでTiktok続けさせてください(10月15日)
@nana101313 ほんまにいい加減にして?#fyp #09 ♬ プライド革命 – CHiCO with HoneyWorks
ほんまにいい加減にして?(10月16日)
これらは明らかに、今回の騒動を意識した投稿と受け止められています。
流出とされる動画の内容は、画質が悪く短いもの。
声もこもっていて、見ただけで「本人」と断言できるような決め手はありません。
とはいえ、視聴者の印象や感覚だけで「本物だ」と広まってしまうのが、今のSNSの怖いところです。
実は、過去にも似たような事例がいくつかあります。
- TikTokerの「あみち」は、流出した動画について自ら“本物”と認めた。
- 「ばんばんざい・るな」は、きっぱり「偽物」と否定した。
このように、同じ“流出”でも対応は人によってちがいます。
今回のななにーの場合、本人の正式な発言も、専門家による映像解析もなく、真偽はグレーのまま。
SNSでは一方的な情報が広まりがちですが、今後の対応次第で印象は大きく変わる可能性もあります。

本人か分からないけど、広がっちゃったんだ
ネットの世界でよくあるやつだね

サブスク動画は本物なのか?

流出した動画が本物なのか、AIが作ったものなのか、気になるポイントがたくさんあります。
詐欺やウイルス感染といった危険もひそんでいます( ゚Д゚)
流出動画は本物?
次に気になるのは、拡散された動画そのもの。
あれは本当にななにー本人のものなのか?
現時点で最も大きなポイントは、出どころが不明という点です。
動画のリンク元が削除されていたり、投稿者アカウントが見つからなかったりと、証拠となる情報がとにかく少ないのです。
元カレによる流出、という説もあがっています。
しかし、この説も噂レベルで裏づけとなるXの投稿やコメントは出てきません。
動画はかなり短く、画質も粗め。
音声もくぐもっていて、決め手に欠けています。
Xでは「保存数が多い=本物確定」といったコメントも見られますが、それはまったく根拠のない話。
バズっているからといって、それが事実とはかぎりません!
私のようにXやTikTokをあまり見ない人は、
バズっている!という状況はよく分からないけどたくさんの人が見ているなら正しい情報かな~
と思っちゃいますよね(^^;
ディープフェイクか?
忘れてはいけないのが、AIによる合成技術の存在です。
ディープフェイクとよばれるこの技術は、顔や声をそっくりそのまま再現できてしまいます。
しかも、ななにーのように素材が多いインフルエンサーは、AIにとって「真似しやすい」対象でもあります。
5chの検証スレッドなどでは、
- 「表情やまばたきが不自然」
- 「動きに違和感がある」
- 「専門家の解析がないと断定はむずかしい」
などの声が上がっています。
詐欺、ウイルス感染の危険
動画の話題に便乗して、XやTikTokでは「DMで動画販売」「サブスクで視聴可能」といったアカウントが増加中。
なかには「PayPayで100円」など、リアルな金額提示をして誘導してくるものもあります。
こうした投稿は、詐欺やウイルス感染のリスクが高く非常に危険です!



児童ポルノ禁止法
さらに問題なのが、仮にこの動画が本物だった場合です。
未成年が関わっていれば、それを保存・共有しただけで、児童ポルノ禁止法などにふれる可能性があります。
たとえ見るだけでも、状況によっては違法になるかもしれません。
今の時点では、動画が本物なのかどうかを断言できるだけの材料はありません。
冷静に情報を見極めることが大切ですね。

いろんな犯罪がからんでくる
見るだけで違法になる、といえば!

最近だと、サッカー関連で大きなニュースがありました。
JFA影山雅永(かげやま まさなが)元技術委員長が、フランスへ行く飛行機のなかで少女のわいせつな画像を見ていた、という問題です。
影山雅永は自分のタブレットを使い、自分の席で「見ていた」だけですが、フランスの警察に逮捕されました。
流出騒動の背景と注意点

では、なぜこのような流出騒動がたびたび起きるのでしょうか?
その裏には、現代のSNS構造とユーザー心理のクセが見えかくれしています。
SNSのパワー
まずは、TikTokやXといった拡散力のあるSNSの存在。
たったひとつの投稿が、数時間で数万人に届くこともあります。
しかも、投稿内容がセンシティブであればあるほど、拡散スピードは加速していきます。
「未成年の人気インフルエンサー」という存在は、それだけで注目の的。
つまり、うわさや動画の“ネタ”にされやすいのです。
マウントを取りたいユーザー
ネットには「いち早く見つけた人が勝ち」という空気感もありますよね。
「保存した」「見た」「本物だったよ」
そんなコメントが、まるで情報の“マウント合戦”のように繰り広げられることも。
リツイートやいいね!の数が、多ければ多いほど優越感を感じられる。
そんなユーザー心理があるのではないでしょうか。
私たちが気をつけるべきこと
今回のななにーの件では、「元カレによるリベンジポルノでは?」といううわさも出ています。
しかし現時点で、交際の証拠や元カレの存在を示す確かな情報はありません。
もし仮に、誰かが悪意を持って流出させたのであれば、これは重大な犯罪です。
本人の同意なく動画を公開した場合、懲役3年以下または罰金50万円以下の罰則が科せられます。(リベンジポルノ防止法)
さらに、相手が未成年だった場合、「児童ポルノ禁止法」によって、もっと重い刑罰が科されることもあるのです。
また、動画を保存したりシェアしたりした人も、法的に責任を問われる可能性があります。
軽い気持ちで関わっただけなのに、将来を左右する事態になってしまった。
そんなケース、実際に起きています。
だからこそ、うわさに飛びつかないことが大切です。
- 本人の発言があるまで、真偽を保留する
- 拡散しない
- 保存や視聴をしない
- 不審なアカウントには絶対に関わらない
SNSでは、「スルーする勇気」こそが最大の防御かもしれません。
流出騒動は、なにも遠い世界の話ではありません。
今後、あなたのまわりでも起きる可能性があります。
この出来事を通して、ネットとの向き合い方をもう一度考えてみるきっかけになればと思います。
