夏旅、秋の行楽シーズン、年末年始、ゴールデンウイーク...
いろんなタイミングで家を留守にすることがありますが、その間は水槽をほったらかしていても大丈夫なのでしょうか?
家に帰ってきたとき、きれいな水槽が迎えてくれると嬉しいですよね。
たった2~3日でも水槽の様子が分からないとき、帰ってきれいな水槽が見れたらすっごくホッとするし、トラブルがあると気持ちがガーンって下がっちゃう。水槽やってる人なら共感してくれるかな?
今回は、旅行中の水槽管理について事前の対策とともにご紹介します。
水温・水質変化に要注意!
旅行中など様々な理由で家を留守にするとき、いちばんに気をつけないといけないことは、水温や水質が変化(悪化)しないようにすることです。
見えないところでの水槽環境の悪化は、対処のしようがありません。悪化しないように、事前に対策をしましょう。
対策① エサはいつも通り or 少なめ
対策② 水換えなどのメンテナンスは計画的に
対策③ 直射日光が当たらないようにする
対策④ 水温が上がらないようにする
対策① エサはいつも通り or 少なめ
「旅行中はエサがあげられないから、出発前に多めにあげておこう」ってことをしてはいけません。食い溜めはできませんし、食べ残したエサは水質を悪化させる原因です。
いつも通りの量か、しっかり食べきれるよう少なめにしましょう。
対策② 水換えなどのメンテナンスは計画的に
水換えをしたり、フィルターなど周辺機材の掃除をやる予定であれば、数日前から計画的に行いましょう。
「忘れてたぁぁぁぁ!!!!!」と旅行前日に水換えやフィルターの掃除などすべてを一気にやる、ってことはおすすめしません。まとめて全部をやってしまうと、水質が急激に変化して生体に負担をかけてしまいます。
旅行前に水換えや掃除の必要がなくても、周辺機器の動作チェック程度はやっておくと安心ですね。水位が下がっても大丈夫なように、水足しもやっておくといいでしょう。
対策③ 直射日光が当たらないようにする
普段から直射日光が当たらないようにしていれば大丈夫ですが、当たる可能性がある場所に水槽を置いているのであれば、移動するか日光を遮るものを設置しましょう。
直射日光が当たると、水温の急激な上昇やコケの発生など、水質悪化の原因になってしまいます。特に水温の急激な上昇は、魚にストレスを与えてしまい突然死することがあります。水草にもダメージが大きいです。
対策④ 水温の急激な変化を避ける
上記にあるように、水温が急激に上がると水槽全体に悪影響です。
水温が上がる要因は直射日光以外にもあり、夏場は冷房を使っていない部屋自体が暑くなって水槽の温度も上がってしまいます。ボトルアクアリウムなどの小さな水槽は特に周囲の温度変化に影響されやすいです。逆に急激に下がってしまうことも悪影響です。
夏場はクーラーや水槽用扇風機、冬場は暖房や水槽用ヒーターなどを活用することをおすすめします。また、このような機器を使用する場合は蒸発によって水位が普段より下がりやすいので注意しましょう。
エサはどうする?
2~3日程度であれば、エサをあげなくても大丈夫です。魚によってはコケなどを食べて過ごすこともできるので、エサについて心配する必要はあまりないです。
どうしても心配なときや、1週間以上留守にするときは、自動給餌器やお留守番フードを活用するといいでしょう。
自動給餌器は、1日にエサをあげる回数や時間を自由に設定できるもの、2種類のエサをあげられるもの、出てくるエサの量を調整できるものなどいろんな種類があります。魚の種類や成魚か幼魚かでエサをあげる回数が変わってくるので、飼っている生体に合わせて自動給餌器を選んでください。各ショッピングサイトの口コミを見ると、その自動給餌器のメリット・デメリットが使用者目線ではっきりと書かれていますので、とても参考になります。
電池式は、結構早く電池切れになってしまうことがあるからあまりおすすめできないなぁ。1週間で切れちゃうものもあったよ。できれば、コンセントにさして使える自動給餌器を選んだほうが安心だね。
お留守番フードは、水に入れると少しずつ柔らかくなり魚が食べてくれる、見た目はタブレットのようなものです。自動給餌器に比べて安価で手軽に使えます。「1個で○日分」といった目安が記載されているので、使用量を守って与えてください。
自動給餌器やお留守番フード、どちらを選ぶにしても、事前にお試しで使ってみてください。自動給餌器なら、・適量なエサが出てくるか ・湿気でエサが固まらないか、お留守番フードなら、・魚がちゃんと食べてくれるか など、時間があるうちにチェックできれば安心してお家を留守にできます。
照明はどうする?
1週間程度であれば、照明つけっぱなしでもつけなくても大丈夫です。
気になるようであれば、直射日光の当たらない自然光が入る場所に移動するか、コンセントタイマーやタイマー内蔵ライトを活用するといいです。
1週間を超える場合は、コンセントタイマーや、タイマーが内蔵されたライトを使用してください。生体の体内時計を整えるためであり、水草も光合成ができます。
CO2(二酸化炭素)はどうする?
水草の光合成を助けるために、二酸化炭素を添加している場合は、電磁弁とコンセントタイマーを使ってON/OFFをコントロールすることができます。
照明が点いているときに二酸化炭素が出る、消えているときは二酸化炭素は出ない、というように照明のON/OFFと連動する必要があります。暗いときに二酸化炭素が出ていたら、光合成が行われないため水中は二酸化炭素だらけ。生体は窒息してしまいます。
「電磁弁」という聞きなれない機械を使うのでハードルが高いと思われるかもしれませんが、二酸化炭素のON/OFFコントロールは日常にもとても役に立つので、旅行きっかけで導入してみるのもいいですよ。
まとめ
今回は、旅行中の水槽管理について事前の対策とともにご紹介しました。
いちばんに気をつけないといけないことは、水温や水質が変化(悪化)しないようにすることです。旅行中は水槽環境が悪化してもすぐに対処できません。帰宅してきれいな水槽を見れるように、事前対策をしっかりやって出発してください(^-^