ヤクザの組長の自宅が、競売にかけられる。
そんな話、普通に生きていたらまず縁がないですよね。
でも2026年2月、それが現実に起きました。
神戸山口組のトップ、井上邦雄組長(78歳)の自宅が神戸地方裁判所によって強制競売の対象となりました。
売却基準価格はおよそ5200万円。
入札期間は3月11日から18日で、開札は3月24日の予定です。
ネットでは「超事故物件」として大盛り上がりで、「落札したら報復されそう」「誰が入札するんだ」なんて声があちこちから上がっています。
2026年2月26日現在、まだ入札前なのにXでは「安いけど度胸いる?」「自身で落とすんじゃないの」との声がどんどん広がっていて、なんだかお祭り騒ぎみたいになっていますよね。
でも、笑い話で終わらせるには背景がちょっと深すぎる。
この競売の裏には、ヤミ金詐欺、巨額の賠償命令、組織の財政難、長年続いた抗争の傷跡があります。
要塞と化した豪邸の正体を、一緒に紐解いていきましょう。
神戸山口組・井上邦雄組長の自宅は神戸市北区のどこ?

今回の競売で話題になった井上邦雄組長の自宅は、兵庫県神戸市北区鈴蘭台東町9丁目にあります。
緑も多く、週末にはファミリーが散歩しているような穏やかなエリアの一角に、防護ネットと鉄板で囲まれた「要塞」が存在しているわけです。
このギャップ、不思議な感じがしませんか。

みどりも多い場所っぽいね
周辺の土地価格は坪単価でだいたい20〜30万円ほどですが、競売物件の価格はそれを大きく下回っています。
理由はズバリ「事故物件」というイメージが価格を引き下げているからです。
近隣住民の証言
県警のパトカーが頻繁に巡回しているおかげか、「不安ではあるけど、もう慣れてしまった」という諦めムードの住民も少なくないようです。
本来の価値は2億円近く?相場から見る「5200万円」の異常な安さ

売却基準価格の約5200万円という数字。
実はこれ、不動産のプロの視点で見れば「腰を抜かすほど安い」破格の設定なんです。
鈴蘭台東町9丁目付近の住宅地の坪単価は、現在およそ21万円〜24万円程度(2025年公示地価・取引事例ベース)。
今回の敷地は約660坪もありますから、単純に土地だけの価値を計算しても、本来は約1億3800万円〜1億5800万円程度の資産価値がある計算になります。
さらに、そこに数百平方メートルに及ぶ鉄筋コンクリート造の豪邸が建っているわけです。
もし何の「ワケ」もない通常の物件として市場に出せば、総額で1億5000万円〜2億円近くの価値になってもおかしくありません。
神戸山口組の組長宅が競売入札へ 神戸市北区、売却基準価格は5200万円 組員トラブルで差し押さえhttps://t.co/9MTWxvGgHz
— 神戸新聞 (@kobeshinbun) February 25, 2026
それがなぜ、相場の約3分の1〜4分の1程度である「5200万円」まで叩き売られているのか。
そこには、あまりにも重すぎる「負の要因」がのしかかっています。
まさに「安物買いの銭失い」では済まされない、命がけのバーゲンセール。
開札が行われる3月24日まで約1ヶ月。
この異常な安さでも入札者が現れなければ、再公告によってさらに価格が下がる可能性すらあり、この「要塞」が抱える闇は深まるばかりです。
組長宅が要塞と言われる理由は?内部画像や設備

「要塞」という言葉、比喩でも誇張でもなく、競売の鑑定評価書に実際に記されている表現なんです。
物々しい外観は、これまで何度も攻撃を受けてきた歴史の産物です。
①敷地面積660坪の広大な土地
土地面積はおよそ2180平方メートル、約660坪。
鑑定評価では土地価値4000万円程度とされていますが、「要塞化による特殊性」が減価要因として挙げられています。
②防護ネットと鉄板で覆われた外観
高さ数メートルの防護ネットが周囲を囲み、門扉は厚みのある金属製。
2022年の銃撃事件では、門扉に17発もの弾痕が確認されました。
見た目の異質さが、のどかな住宅街の空気を変えてしまっています。

③過去の銃撃戦による修繕跡
この物件の修繕履歴は、まさに抗争の歴史です。
④鑑定評価に記された建物の特殊性
鑑定評価書には「要塞化された構造」「防弾対策の痕跡」という言葉が登場します。
内部の詳しい様子は非公開ですが、監視室や強固な防犯設備があることは容易に想像できます。
⑤要塞化されたセキュリティ設備
監視カメラが複数台、各種センサー、重厚な鉄扉など。
2025年の放火事件でも即座に対応できたことから、セキュリティレベル自体は非常に高いと言えます。
超訳アリ物件が競売!誰が買う?落札予想とその後

売却基準価格5199万円。
実際に手を挙げる人がいるのか、そこが最大の注目ポイントです。
構成員約1000人(2025年末推定)にまで減った神戸山口組にとって、組長の自宅喪失は組織弱体化の象徴です。
強制競売で組長の自宅まで失われていくのは、時代の流れを確実に感じさせます。

まとめ:要塞落札の行方は「組織の終焉」を象徴するのか
今回の自宅競売は、日本の裏社会が直面している厳しい現実を浮き彫りにしました。
かつてはアンタッチャブルだった存在が、「競売物件」としてカタログに載る。
この事実は、ひとつの時代の終わりを物語っています。
3月24日の開札結果は、今後の社会情勢に新たな一石を投じることになるでしょう。